医者の卵🥚の日常

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サバアレルギーは存在しない?? サバを食べて蕁麻疹が出る人必見! 実はその症状はアニサキスによるもの!?

ど^^も。

今回は、サバアレルギーは存在しない?? サバを食べて蕁麻疹が出る人必見! 実はその症状はアニサキスによるもの!?

について紹介していこうと思います。

 

「私は鯖アレルギーです」

と思われている方がいると思います。

 

実はそれは鯖によるアレルギーではないかもしれません。

鯖によるアレルギーで蕁麻疹が出る人は実際ほとんどいません。

他の機序によって蕁麻疹が出ているのです。

 

その機序を説明していきましょう。

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ヒスタミンによるアレルギー反応

ヒスタミンとは、簡単に言えば花粉症の原因となる物質です。

難しく言えば、1型アレルギー反応という反応に関わってきます。

肥満細胞という細胞から放出される物質です。

 

このヒスタミンが魚の中で生成されるのです。

その魚を食すことで体内にヒスタミンを取り入れてしまいます。

そしてヒスタミンによるアレルギー反応が起こるのです。

 

少量のヒスタミンでは、大して反応は起きませんが、

大量のヒスタミンを摂取してしまうとアレルギー反応が起きてしまいます。

 

ヒスタミンを含んでいることの多い魚で、他にもマグロやブリがいます。

症状としては蕁麻疹や下痢・腹痛が起きる人もいます。

人によって症状は異なります。

 

対策としては、

鮮度の良い魚を食すこと・魚は冷やして保存すること

これくらいでしょうか。

 

 

アニサキスアレルギーによる蕁麻疹

アニサキス。

ご存知の方も多いでしょう。

体内に入ると、胃の粘膜内に侵入し、カミカミ噛むのです。

それはそれは猛烈な痛みで・・・・

 

このアニサキスに対するアレルギー反応が最近着目されています。

 

免疫反応に関係するIgEという抗体が存在します。

このアニサキスに対するIgE抗体を持っている人が、アニサキスアレルギー反応を起こすのです。

 

アニサキスはサバだけではなく、イカやアジなどの魚にも寄生しています。

なので、

サバだけではなく、他の魚を食した時のもアレルギー反応が起こる人は

アニサキスに対するアレルギー反応が起こっている可能性が高いです。

 

対処法としては、魚を食べないことが良いかもしれませんが、

アレルギー反応を抑える薬を内服すれば、多少はアレルギー反応がおさまります。

 

 

サバそのものに対するアレルギー反応

サバそのものに対するアレルギー反応もゼロとは言えません。

そのような人はサバを食せば必ずアレルギー反応が起こるはずです。

 

体調が悪い日だけだとか、サバの種類によってアレルギーが出る人は、

先ほど述べたヒスタミンアレルギー・アニサキスアレルギーの可能性が大変高いと思われます。

 

気になった方は、病院へ行って是非アレルギー検査をしてみてください!!