その咳大丈夫!?実は肺炎かも・・・【肺炎の種類とそれらの症状】
どーも。
今回は、実は肺炎かもしれないその症状について述べていきたいと思います。
肺炎って案外なるもんなんです・・・
感染力の強い肺炎もあれば、若者によく起こる肺炎などもあります。
肺炎は、高齢者にとっては大変怖い病気です。
免疫力が低下している65歳以上の高齢者では、発症率・死亡率が急に高くなります。
日本では年々肺炎患者数が増加しており、肺炎は日本の死因順位で第3位となっております。
肺炎はこんなに恐ろしい病気なのですが今私が知る限りの知識で肺炎にまとめてみたので医学生の方や、咳でお困りの方などに少しでも役に立てればと思います! ぜひ参考にしてみてください。
そもそも肺炎とは??
肺炎とは肺の炎症性疾患の総称のことです。
肺炎は一般細菌感染による細菌性肺炎と、それ以外の微生物による非定型肺炎に分けられます。
肺炎の症状
肺炎の症状はたくさんあるので、この症状があるから絶対肺炎!
というものは特にありませんが、主な症状を少し挙げてみます。
全身症状
発熱・関節痛・頭痛・悪寒・全身倦怠感・食欲不振など。
呼吸器症状
咳嗽(咳のこと)・呼吸困難・喀痰(痰のこと)・胸痛
身体初見(医学生向け)
断続性ラ音(水泡音や捻髪音)・打診で濁音
肺炎の分類
肺炎は先程も言いましたが、大きく分けて細菌性肺炎と非定型肺炎の2つに分かれます。
細菌性肺炎
病原微生物
主な病原微生物として、肺炎球菌・インフルエンザ菌・黄色ブドウ球菌・クレブシエラ・モラクセラ・カタラーリスなどがあります。
症状・聴診
症状としては、強い咳嗽。これに加えて膿性痰を見ることがある。
聴診で水泡音(医学生向け)
治療法
抗菌薬を用いた化学療法が主体である。(原因菌の判定には喀痰検査などによる)
基本的にβラクタム系抗菌薬が効くが、
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に対しては、バンコマイシンを多く用いる。
非定型肺炎
病原微生物
主な病原微生物として、マイコプラズマ・クラミジア・レジオネラ、があります。
症状
乾性咳嗽(乾いた咳)が強く、呼吸器以外の全身症状を伴いやすい。
クラミジア肺炎
クラミジア肺炎は若年者・高齢者を中心とする、全年代の人に発症する。
ヒトからヒトへの飛沫感染と、トリからヒトへの塵埃感染がある(オウム病)
したがって鳥類の飼育歴がある人に好発しやすい。
治療法はテトラサイクリン系・マクロライド系・ニューキノロン系などを用いる。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は健康な若年者に好発する(5〜25歳)
2000年以降増加傾向にある肺炎である。頑固な乾性咳嗽が特徴。
マクロライド系が第一選択薬である。(小児・妊婦にはテトラサイクリン系・ニューキノロン系は禁忌!)
レジオネラ肺炎
レジオネラ肺炎は温泉や噴水などの水を介して感染する。
ヒトからヒトへの感染は未だ確認されていない。
免疫能力が低下した人がかかりやすいが、健常者でも感染する。
ニューキノロン系・マクロライド系が第一選択薬。
まだまだ医学生であるので至らぬ点が多々ございますが、今まで勉強してきたことでできる限り説明してみました。
咳が長く続いている方や、周囲に肺炎だと診断された方がいる場合は、病院で検査をしてもらうことをオススメします。
手遅れになる前に病院を受診しましょう!!