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【CBT試験•国試】頻出! 〜虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の分類と症状〜

ど^^も。

今回は、

【CBT試験•国試】頻出! 〜虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の分類と症状〜

を紹介していきたいと思います。

 

虚血性心疾患って聞いたことがある方も多いと思いますが、

いまいちその分類や意味を理解できていない人もいると思います。

 

そこで今回は虚血性心疾患の分類・病態・治療など、様々な面から紹介していきたいと思います。

 

虚血性心疾患とは??

虚血性心疾患とは、動脈硬化を主な原因とする冠動脈の狭窄・閉塞によって心筋が虚血状態になることです。(冠動脈とは、心臓を栄養する血管のことである)

 

虚血性心疾患の分類

虚血性心疾患には病態的に大きく分けて、狭心症心筋梗塞の2種類に分かれます。

狭心症

狭心症とは、冠動脈の狭窄・一過性の閉塞により、一過性の心筋虚血に至る病態をいいます(但し心筋壊死には至らない)

狭心症は大きく分けて、労作性狭心症冠攣縮性狭心症不安定狭心症の3つに分かれます。

 

労作性狭心症

労作性狭心症とは、労作時の心筋酸素需要増加により、一過性に心筋虚血状態になり、狭心痛(絞扼痛・圧迫感)が発生する疾患です。

左肩から左上肢への痛み(放散痛)・狭心痛は3〜5分程度続きますが、硝酸薬(ニトログリセリンの舌下投与など)を投与し安静にしておくと、症状が緩和します。

労作性狭心症患者では運動負荷心電図で、ST降下が見られます。

 

冠攣縮性狭心症

冠攣縮性狭心症とは、冠動脈の攣縮を原因とする狭心症です。(冠攣縮とは、一過性に起きる冠動脈のけいれん性の収縮のこと)

特に喫煙がこの疾患のリスクファクターとなっております。

夜間〜早朝にかけて安静時に好発し、前胸部絞扼感・圧迫感が数分〜15分持続します(労作性狭心症よりも持続時間が長いことが多い)

発作時には、硝酸薬を投与すれば発作は治まります。

発作の予防として、Ca拮抗薬が用いられています。

 

不安定狭心症

不安定狭心症とは、増悪傾向にある狭心症です。

最も命が危ない狭心症です。

心筋梗塞への移行や突然死に至る可能性があるため早急な対処が必要な疾患。

 

病態としては、冠動脈内において動脈硬化に起因する不安定プラーク(プラークとは動脈硬化によって形成される粥状の隆起病変)の破綻などにより血栓が形成され、それによって急激に冠動脈内が狭窄し、心筋虚血に至った状態です。

 

心筋梗塞

心筋梗塞とは、冠動脈の閉塞により心筋虚血が持続し、心筋壊死に至る病態をいいます。

 

急性心筋梗塞(AMI)

安静時でも生じる強い胸痛があり、その痛みは20分以上続きます。

放散痛であり、上腕・腕・顎などに痛みが放散する。

冷や汗を伴った苦悶の表情を呈する。

確定診断では、血液検査をして、CK(クレアチニンキナーゼ)CK-MB心筋トロポニンTI、などの心筋障害マーカーの上昇を確認する。

初期治療として、MONAの投与が行われます。

(M=塩酸モルヒネ静注、O=酸素投与、N=硝酸薬投与、A=アスピリン咀嚼服用)

 

急性心筋梗塞では合併症が多く生じます。

不整脈・機械的合併症・心不全・塞栓症・心膜炎など、様々な危険な合併症が生じるので、症状や心電図や心雑音などで早急に合併症を発見することが大切です!

 

 

今回の記事は、こちらの参考書を参考にして作りました。

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