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【CBT試験•国試】頻出!〜クローン病と潰瘍性大腸炎〜

ど^^も。

今回は、

【CBT試験•国試】頻出!〜クローン病と潰瘍性大腸炎〜

を紹介していきたいと思います。

 

クローン病潰瘍性大腸炎という病名は聞いたことがある人も多いと思います。

しかし、どういう症状なのか、どこが似ていてどこが異なっているのか、などがあやふやになりがちです。

そこで今回はまとめてみました!

 

まず簡単に、

 

クローン病(CD)は日本で近年増加している疾患であり、2013年には患者数が3万人を超えています。

現在は、根治療法がないため、患者さんのQOLを高めることを目標に治療が行われています。

 

潰瘍性大腸炎(UC)は日本での有病率は欧米よりも低いものの、近年増加傾向にあります。

2013年の統計では患者数は約16万人でした。

治療の原則は内科的治療であり、重症例などでは外科手術も行われます。

 

 

クローン病(CD)と潰瘍性大腸炎(UC)の類似点

 

両疾患とも炎症性腸疾患である

CDは肉芽腫性炎症性疾患、UCはびまん性炎症性疾患である。

両疾患とも若い世代に多い

CDは10代後半〜20歳代に好発、UCは10代後半〜30歳代前半に好発する

両疾患に共通する症状が多い

両疾患とも、下痢発熱腹痛圧痛の症状が出ることが多い。

両疾患の発病・経過

両疾患とも再燃と寛解を繰り返す

 

 

クローン病(CD)に特徴的な点

消化管病変

CDは消化管壁は全層性に障害され、全消化管非連続性区域性に病変が生じる。

その中で好発部位は回盲部です。

 

主要所見

縦走潰瘍敷石像非乾酪性類上皮細胞肉芽腫(病理所見)が観察される。

 

主な合併症

肛門病変

CDでは肛門病変が高頻度に生じる。

生じる病変には肛門周囲膿瘍痔瘻などがあります。

 

瘻孔

瘻孔とは、裂溝が深くなって、穿通した病変が隣接臓器と交通を持った状態のこと。

CDの病態を最も特徴的に表す合併症です。

 

 

潰瘍性大腸炎(UC)に特徴的な点

消化管病変

UCでは病変が大腸に限局されており、直腸から連続性びまん性である。

 

主要所見

偽ポリポーシス

偽ポリポーシスとは、潰瘍が多発して粘膜が脱落し、残存粘膜がポリープ状に隆起して見える状態をいいます。

 

ハウストラの消失

注腸造影像で、正常の大腸ならばハウストラ(結腸膨起)が認められるが、

UCでは、そのハウストラが消失しており、鉛管像となる。

 

陰窩膿瘍(病理所見)

UCでは陰窩に炎症細胞の浸潤が見られる陰窩膿瘍が見られる。

また、炎症は粘膜下層までにとどまる。

 

粘血便

UCでは繰り返す粘血便が特徴的。

CDでは血便は比較的少なめ。

 

大腸癌のリスクが高まる

UCが長期にわたり広範に大腸を侵すと、大腸癌のリスクが高まります

 

これらのことはこちらの参考書を参考にしています。 

病気がみえる(vol.1)第5版

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  • 作者:医療情報科学研究所
  • 出版社:メディックメディア
  • 発売日: 2016年03月26日

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