医者の卵🥚の日常

プロスピAメインのブログ・時々医学・・・・

【ポリクリ】内視鏡診断科 をまわるとこんなことが分かる!

ど^^も。

今回は、【ポリクリ】内視鏡診断科 

について忘備録的に紹介していきたいと思います。

 自分が忘れていたことや、新しく知ったことを書いているので、あまりまとまっていませんが、教科書などにのっとり、正しい知識をきちんと書いてあります。

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超音波内視鏡(EUS)

EUSとは、Endoscopic ultrasoundの略です。

内視鏡挿入下に消化管内から臓器の超音波断層像を得る検査。

 

内視鏡的粘膜切除術(EMR

EMRとは、Endoscopic mucosal resection の略です。

隆起が少ない病変に対して、粘膜下層に液体を局注して、粘膜下層を厚くし、病変部をスネアによって切除する方法。

 

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD

ESDとは、Endoscopic submucosal dissectionの略です。

粘膜下層に液体を局注し、病変をナイフで切り剥がしてく方法。

ESDはEMRより広い範囲を切除することができる。

 

食道静脈瘤の治療(内視鏡的治療が可能な場合)

第一選択:内視鏡的硬化療法(EIS)

もう一つは、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)であるが、EVL単独では再発率も高いため、EISを追加することが多い。

(補足)

EISについて

①オレイン酸モノエタノールアミン(EO):静脈瘤内に注入し、静脈瘤を血栓化する。

②エトキシスクレロール(AS):静脈瘤の周囲粘膜に注入し、粘膜を繊維組織で置換させて硬くする。

この①・②を併用して治療していく。

 

嚢胞性膵疾患

嚢胞性膵疾患には大きく分けて、仮性嚢胞真性嚢胞に分けられます。

嚢胞性膵疾患の多くは仮性嚢胞です。

 

真性嚢胞には、非腫瘍性・嚢胞性腫瘍・その他の嚢胞性変化に分けられますが、今回は嚢胞性腫瘍のみ取り扱います。

 

仮性嚢胞

仮性嚢胞は急性膵炎後に合併します。

急性膵炎による多量の浸出液が原因です。

嚢胞壁内面に上皮がないため、がん化することはありません。

外傷によるものもあります。

自然消退の可能性を考慮し、6週間は経過観察。

 

嚢胞性腫瘍

嚢胞性腫瘍は、膵菅内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)粘液性嚢胞性腫瘍(MCN)漿液性嚢胞性腫瘍(SCN)に分けられます。

今回はIPMNのみ取り扱います。

 

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)

乳頭状増殖を示す膵管内腫瘍。膵頭部に好発。高齢男性に多い。

主膵管型(70%が悪性)は主膵管の拡張、分岐型(70%以上は良性)は多房性嚢胞を認める。

良性であれば経過観察であるが、悪性例は手術。

 

胃ポリープ

胃のポリープには、胃底腺ポリープ過形成性ポリープ胃腺腫胃癌に分けられます。

胃のポリープを見たら、これらの鑑別が必要です。

先生からお聞きしたことなどを簡単にまとめました。

 

胃底腺ポリープ

周囲の粘膜と同じような色をしているポリープ。

癌化は少ない。

 

過形成性ポリープ

炎症が主なのでかなり赤いポリープ。

癌化は少ない。

H.pylor除去により、縮小・消失しやすい。

 

胃腺腫

かなり色が白いポリープ。

直径2cm以上では、悪性化していることが多い。

 

胃癌

色は赤い。

表面も凸凹である。

 

補足事項

造影剤について

主に、CTにはヨード、MRIにはガドリニウム、超音波検査にはマイクロバブルを用いる。

 

膵臓の大きさ

膵臓は長さ15cm、厚さ2cmのバナナ状の臓器。

 

Vater乳頭

主膵管総胆管が合流した後、Vater乳頭に開口する。

Vater乳頭の近部にOddi括約筋があり、膵液や胆汁の放出量を調節している。

 

NBI(狭帯域光観察)

NBIとは、Narrow band imagingの略。

通常の内視鏡には無い、特殊光を使った画像強調観察技術であり、細胞の異常などが発見しやすい。

 

胃の正常なヒダの厚さ

3〜4mm。

これを元に、胃にできたポリープなどを鑑別することもある。

 

胃の粘膜の色

胃の粘膜は正常は赤色ですが、たまに白い部分が見受けられます。

その白い部分は萎縮している部分です。

萎縮性胃炎では、胃の粘膜で赤色と白色が混在しています。

 

食道癌のリスクファクター

食道癌のリスクファクターは、ご存知のように、喫煙アルコールですが・・

先生にお聞きしたところ、その中でも、お酒を飲んですぐ顔が赤くなる人が、より食道癌になるらしいです。

研究結果などでも出ています。

私はすぐ真っ赤になる人間なので、心に深く突き刺さりました(笑)

 

 

模型を使って内視鏡を扱う実習をしたのですが、使い方が非常に難しい・・

消化器内科の先生はいとも簡単に内視鏡を扱います。

チューブを捻ったり、ボタンを押してカメラ付近から水を出したり、カメラを回転させたり。

プロフェッショナルの世界でした。

しかし、内視鏡の検査は慣れたらやりがいがあると思います。

研修医でいざ練習!